時系列まとめ的な記事を書いてみました
→【過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる】
被告側が控訴を断念、民事訴訟は決着へ[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART22)]
2009.04.07/Tue
決着
被告側の動向が注目されている須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件。今日、須賀川市の橋本市長は控訴しない方針を発表した。
“FCTニュース『柔道部での事故めぐる裁判 須賀川市控訴せず』(ウェブ魚拓)”より
両親の訴えに対し、先月、被告の須賀川市などに損害賠償の支払いを命じる判決が言い渡されましたが、須賀川市は、きょうまでに、控訴しない方針を決めました。
*須賀川市・橋本市長の会見
「この問題の一日も早い解決を図るため、須賀川市としては、判決結果を受け入れ控訴をしないことといたしました」
「本当に望まれるのは、今も意識が戻らない元女子生徒の回復だと思います。互いに過失の軽重を法廷で争うことでは決して見出すことのできないこの希望を、今後はご両親と共に願ってまいりたいと考えております」
市が控訴しないことで、賠償金の支払いを命じられていた県や男子生徒側も控訴を見送るとみられ、判決は確定することになります。
この翌日(8日)になって県と加害者の動向も明らかになった。
“河北新報『市・県など控訴断念 須賀川一中柔道部事故』(ウェブ魚拓)”より
県の遠藤俊博教育長は「被害者救済を優先させた市の決断に従いたい」と話し、市などともに被告になった元柔道部長の少年(19)の代理人も「判決に不服がないわけではないが、市や県に対応を合わせる」と述べた。
決まった!
これで事件は本当の意味で一区切りを迎えたってことっスね。何はともあれ、えがったエガッタ(ダニエル=カール風に)。この期に及んで控訴されて裁判が長引こうなら、消耗戦になって親御さんがダウンしてしまう危険があるからなぁ。
これを受けて、被害者の少女の親御さんもコメントを出している(同じくFCTニュースより)
*女子生徒の父親インタビュー
「もともと事故の原因をはっきりさせないまま、言葉だけの再発防止ですから、私は意味のない再発防止だと思っています。当時の学校、教育委員会の管理職のけじめをきちんとつけてもらわない限りは、私はこの裁判は終結したとは思っていません」
*女子生徒の母親インタビュー
「できるだけこれから娘のことに集中して生活していきたいと思います。いつか意思の疎通ができる日がくると信じて、日々頑張っていこうと思っています」
・・・となれば、後は事件の隠蔽を図った連中への裁きと、

「裁き」のサタン(女神転生シリーズより)
事件の疑問点の洗い出し(個人的にはやっぱ救急車を呼んだ時間がどうなのかが気になる)、そして類似事件の再発防止に話は移っていくのだが・・・・とその前に、8日になって市側の本音が飛び出した。
市の往生際の悪さ?
“須賀川市役所『須賀川市長の記者会見の内容』”より
ご承知のとおり、本市はこの民事訴訟において、原告の訴えのすべてについて争っていたのではありませんが、判決では、本市が主張しておりました元部長によるいじめはなかったことや事故の発生については、学校だけではなく、医師から直接診断結果を聞かされていた原告側にも、「自ら結果の発生を回避する選択肢を探ることもあり得た」という、一定の過失があったことなどが認められております。
>医師から直接診断結果を聞かされていた原告側にも、「自ら結果の発生を回避する選択肢を探ることもあり得た」という、一定の過失があった
・・・この一文は余計かと。こんなのを言っちまうと、「親にも過失があるけど仕方が無いから市が負けてやった」とも聞こえるぞ。
この記者会見の文面を考えた奴は、火に油を注ぎたがる放火魔なのか、それとも真性のバカなのか、はたまた愉快犯orユダ(内部工作員)なのか? どうにしろ、須賀川市のリスクマネジメントは未だ改善されていないというのだけは分かったわ。
逃げ切りは許さない
それと、市長の会見では賠償金の支払いについての説明もあった。
損害賠償につきましては、市、県が連帯して支払えとの判決の主旨に基づき、本来県、市の負担率を定めて損害賠償額の支払いをするところでありますが、被害者救済の観点を優先し、一旦、市が全額支払うことを考えております。
まぁ、支払う意思はあるってことか。でもね、親父さんが話してたように、

賠償金を払っても、
関係者に“けじめ”して“みそぎ”を
してもらわなきゃ
事件は終わらないんだよ!
また、賠償金について2ちゃんねるのスレでこんなことを言ってる人がいた。
>男子生徒側も控訴を見送るとみられ、
>賠償金を全額市が負担することにした
おいおい、そりゃねーだろ
加害者が控訴しない理由はそれだろ
なるほど、「賠償金はこっちが用意してやるから、もう諦めて黙っててくれ」ってな感じで市と加害者の間で取引があったかもしれないということか。
でもね、本当に謝罪するつもりがあるのなら、自分から痛みを負うものじゃないか?
類似事件の再発防止へ
*須賀川市教育委員会・坂野順一教育長の会見
「安全管理マニュアルを毎年5月と12月に見直しし報告を受けている。顧問教師が不在の時は部活動を中止することも徹底しています」
完全中止はちょっとやり過ぎじゃないかな。私のとこは顧問が一日いなくても平気で練習やってたし。この事件で問題なのは、「顧問不在の状態が恒常化していた」ってトコじゃないかと。一日二日来れないどころの騒ぎじゃなく、殆ど顔を出していなかったと。
中学生にもなればチビッコじゃあるまいし、顧問がいなくても自主的に部活はこなせるだろう(そうは言っても所謂“ゆとり”的な事をしでかす馬鹿が多いのも事実だけど・・・)から、完全中止ではなく、手が空いてる教師が時々見回りに行くとか、顧問がいない日は基礎練習だけに止めるとか、そういったのを考えるべきじゃないかと。
[関連記事]
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▼教頭は暴行の事実を認めていた?[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART8)]:暴行を否定し続けた教頭。だが警察の現場検証で一転、暴行の事実を認めるような発言をしたとか。
▼やっぱし本音は・・・[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART3)]:事件の再調査は“教育委員会の保身”からやむなく行ったものらしい。
▼今度は顧問による暴行かよ!――横浜市奈良中柔道部暴行事件:力の使い方を知らなきゃ全国大会優勝経験者すら暴行犯になる。
[参考リンク]
▼AmebaVision『須賀川第一中学校柔道部リンチ事件まとめ動画』:事件の概要をサックリと知りたい人向けの動画。
▼文芸春秋編 日本の論点:山崎マキコの時事音痴『2ちゃんねるとmixi〜須賀川市立第一中学校リンチ事件に考える』
▼痛いニュース『柔道で重体の女生徒(15)、男子部員(16)と県等に約2億3000万円求め提訴』:問題発覚時の2ちゃんねるの反応。
▼痛いニュース『2ちゃんねるから匿名支援 "中1女子柔道部員がリンチで意識不明"事件で』
▼賀川市立第一中学 柔道部リンチ事件『隠蔽工作』のまとめ
▼須賀川市立第一中学校柔道部事件リンク集:過去のテレビ報道の動画もいくつかアリ
▼YouTube『報道特捜プロジェクト「"学校内事故"なぜ救急車を呼ばない?」』:この事件の派生論点として。 [スポンサードリンク]
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