時系列まとめ的な記事を書いてみました
→【過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる】
99%黒塗りで「情報開示」と言える?[福岡県築前町立三輪中いじめ自殺事件]
2009.01.19/Mon
こ れ は ひ ど い !
どんだけひどいかは、元記事に載せられている写真を見ていただきたい。
“毎日新聞(オッショイ!九州)『筑前いじめ自殺:情報を黒塗り開示 福岡法務局対応に遺族怒り』(ウェブ魚拓)”より抜粋
福岡県筑前町で昨年10月、中学2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、人権侵害認定した福岡法務局(福岡市)が13日、遺族の請求に対し、調査記録を一部開示した。しかし、両親への聴取内容と新聞記事などの資料以外は黒塗りで「99%非開示」(遺族代理人の田中謙二弁護士)の内容。会見した遺族は「遺族なのに何も分からない」と法務局の姿勢を批判。不服申し立てや処分取り消しを求める行政訴訟などで全面開示を求めていく。
開示されたのはA4で約440枚。ページ数まで黒塗りで、どんな資料かもまったく分からない内容だった。法務局は「公開すると関係者が意見を述べることにちゅうちょする恐れもある」と理由を説明している。
(注)引用文中の強調箇所は管理人によるもの。以下同じ。
「公開すると関係者が云々」「プライバシーが」というのは、【須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件】で親御さんの知らない所で前校長の処分が決定されていたのと同じ逃げ方だな。いや、これは須賀川市よりも鬼畜なやり口かもしれない。
「情報開示しろって言われたからやったまでだ。ただ、殆どが公表出来ない内容だったけどね。」
福岡法務局はこう態度で示したという理解でFAですか? 公表出来ないのなら拒否すればいいのに。こんなマネをするから叩かれるんだよ。
(09年1月19日更新)
“読売新聞『筑前・中2いじめ自殺、黒塗り資料の一部を開示へ』(ウェブ魚拓)”より
2006年10月、福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局が大部分を「黒塗り」にして開示した調査資料について、法務省は黒塗り部分の一部を公開するとした裁決書を遺族に通知した。
裁決書は13日付。「事務に支障を来す恐れは少ない」として、特別事件調査結果報告書の一部や文書要請文の前文、文書説示案など黒塗りだった14項目を明らかにするとしている。他の項目は「支障を及ぼす」と不開示となった。
(中略)
今回は「偽善者にもなれない偽善者」と語ったとされる元担任教諭の記録は開示されないとみられる。父・順二さん(42)は「開示範囲が一部にとどまったのは残念。開示された内容を見て、今後の対応を考えたい」と話している。
法務省はさすがに空気を読んだか・・・と言いたいところだけど、核心部分――元担任に関する情報を隠したままじゃ社会の理解を到底得られないと思うのだけどねぇ。
最後の責任逃れ?そして判決は3月27日に[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART20)]
2009.01.17/Sat
▼真相解明へ大きな一歩!学校側の責任が認定される[須賀川市立第一中学校暴行事件(PART21)]
▼須賀川市が控訴を断念[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART22)]
※証人尋問の内容を知らないという方は、以下の記事を参照してください。
・加害者本人への証人尋問:「何とも思っていない」発言〜加害者は真性のD〇Nのなのか?[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART17)]
・顧問と加害者の母親への尋問:顧問と母親の無責任っぷりが垣間見えた第2回証人尋問[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART19)]
09年1月16日、2年以上に及んだ民事訴訟が結審した。判決は3月27日午後3時から。
ちなみに、前回の裁判の時に裁判所から和解も検討してみろと言われたそうだが、原告・被告双方の主張に隔たりがあり過ぎるために和解の選択肢は消滅したとのこと。
“FCTニュース『中学の柔道部事故 主張対立したまま結審』”より
きょうの裁判で両親は、「学校が部活動の安全に十分な配慮をしていれば、事故は防ぐことができた」と改めて主張しました。
これに対し被告側は、学校の管理に一定の過失があったと認めつつも、「部長の投げ技とケガに因果関係は認められない」などと、争う構えを貫きました。
裁判はきょうで結審し、3月27日に判決が言い渡されます。
※引用文中の強調箇所は管理人によるもの。以下同じ。
“朝日新聞(福島版)『柔道部訴訟の判決3月27日』”より
被告側は「女子生徒に男子生徒の暴行があった」とする原告側の主張を否認。事故当日、顧問らがいなかった過失責任は認めたが、原告側の過失も指摘するなど、双方の主張は大きな隔たりを見せた。
最後の責任逃れ?顧問を尻尾切りしたか。
この記事を書くのにFCTニュースを読み返した時、違和感を感じる一文があるのに気が付いた。
被告側は、学校の管理に一定の過失があったと認めつつも
朝日新聞によると、これは「顧問らが部活に立ち会っていなかった点」については過失責任を認めたという事だそうだが、これって、裏返せば「過失は顧問にあって、校長や教頭、教育委員会には管理責任は無い」と言っているのではないかなという気がした。顧問は上の人間によって尻尾切りされたのではないかと。
理屈で考えれば、この件で直接責任を問われるべきは加害者である部長と任務懈怠(善管注意義務違反)をやらかした顧問なんだけど、上の人間――校長や教頭、教育委員会も、現場の監督責任という意味で間接的に責任を問われる余地は十分にあるんだよね。で、「一定の過失を認めつつも」という件で、「上の人達はそれ(顧問らの責任認定)を落とし所として自分達に責任が来ないように予防線を張ったのではないか?」と感じたのである。
真相究明の橋頭堡(きょうとうほ)を築けるか?
未解決の論点(少女を試合に出場させた2年生部員への尋問など)があるものの、裁判が結審した以上、もうジタバタせず待つしか他は無い。
さて、首尾良く被告側の過失が認定されたとしても、この事件は決着が着いた事にはならない。この民事訴訟はあくまで事件の真相解明の手段として起こされたものであって、ある意味勝訴してからが本番であるとも言えよう。
しかし、こんな事を言うのもナンだけど、勝訴出来ても市側は控訴するかもしれないし、また、難癖付けて情報開示を拒否ってくる可能性があるので(この点については、「福岡県筑前町立三輪中いじめ自殺事件(「偽善者になれない偽善者」でお馴染みの事件)」という悪しき前例がある)、勝訴したからといって「ハイそれまで」としては何にもならないということを我々は肝に銘じておくべきである。
裁判を通して、親も学び考えろ
また、この裁判には「類似事件の再発防止」という意義もあると私は思っている。
・万が一学校内で事件・事故が起きてしまった場合、どう行動するのがベターか?
・リスクヘッジのために思い切って救急車を救急車を呼ぶべきではないのか?
・保護者も必要以上に騒ぎ立てるのは自重する必要があるのではないか?
近年明るみになった学校内事故が絡む不祥事は、学校側の保身によって起きたという性格が強い。しかしその一方で、何かあると脊髄反射で騒ぎ立てる保護者(モンスターペアレントなど)の存在がプレッシャーになってる故に起きていると指摘する事も出来る。
この事件を通して、保護者の方も学校内事故に対しどう振舞うべきかを考えてみる必要があるのではないだろうか?
[関連記事]
▼須賀川市が控訴を断念[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART22)]
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▼教頭は暴行の事実を認めていた?[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART8)]:暴行を否定し続けた教頭。だが警察の現場検証で一転、暴行の事実を認めるような発言をしたとか。
▼やっぱし本音は・・・[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART3)]:事件の再調査は“教育委員会の保身”からやむなく行ったものらしい。
▼今度は顧問による暴行かよ!――横浜市奈良中柔道部暴行事件:力の使い方を知らなきゃ全国大会優勝経験者すら暴行犯になる。
[参考リンク]
▼AmebaVision『須賀川第一中学校柔道部リンチ事件まとめ動画』:事件の概要をサックリと知りたい人向けの動画。
▼文芸春秋編 日本の論点:山崎マキコの時事音痴『2ちゃんねるとmixi〜須賀川市立第一中学校リンチ事件に考える』
▼痛いニュース『柔道で重体の女生徒(15)、男子部員(16)と県等に約2億3000万円求め提訴』:問題発覚時の2ちゃんねるの反応。
▼痛いニュース『2ちゃんねるから匿名支援 "中1女子柔道部員がリンチで意識不明"事件で』
▼賀川市立第一中学 柔道部リンチ事件『隠蔽工作』のまとめ
▼須賀川市立第一中学校柔道部事件リンク集:過去のテレビ報道の動画もいくつかアリ
▼YouTube『報道特捜プロジェクト「"学校内事故"なぜ救急車を呼ばない?」』:この事件の派生論点として。
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