今回の元2年生部員の方の証言から、
元部長は日常的に暴力をふるっていた事、それが
顧問の目の前でも行われ、かつ
顧問はそれを止めることはしなかったという事が明らかにされた。この点から顧問の任務懈怠を追及出来そうな感じだが、これに絡んで、顧問の口からこんな言葉が出ている。
部長の方が実力は上だ。これと、元部員の
「顧問は部長に遠慮していたフシがある」という証言。・・・また毒を吐くと、この顧問、暴力を止めなかったのではなく、
自分は部長より弱いもんだから暴力を止められなかったんじゃないのか?教育委の報告書の根拠は崩れた?
話は飛ぶが、教育委員会は事故調査報告書の中で
「生徒の証言がまちまちだったのでいじめの事実は確認出来なかった」と書いている。ここで、生徒の証言をセグメント別(大げさな言い方だが)に分けてみると、
・一年生部員は全員「いじめはあった」と証言。
・2年生部員は部長の友人という1人を除いて無回答。
となる。
が、今回2年生部員がいじめ(暴力行為)があったと証言した事で、教育委員会が言うように
「いじめの事実は無かった」と結論付けるのは無理になったのではなかろうか?
「少女を即戦力に」の不合理さ
“支援ブログ”より
元部長は被害者を強くしたいと思っていたのか、自分や他の生徒と被害者を集中的に乱取りの練習をさせていた。
1回目の怪我の後、部活に出てきた被害者はすぐに練習に復帰していたように記憶している。
元部員の方は部長の行動をマトモに解釈しようとしたのかもしれないが、私は部長が少女に集中的に乱取りをさせていた事に合理的な理由を見出すことは出来ない。失礼な事を言うが、事件の資料を眺める限り、当時の少女は即戦力に成り得るほどの力や素質を持っていたようには思えない。それに、部長は少女の実力はまだまだだと思っていた事を前回の尋問で証言している。また、
1ヶ月ちょいで戦略に組み込めるほどの実力を付けられるものだろうか?それと、
初心者に平手戦(乱取り)を積極的にやらせて果たして効率は良いのか?
こういった感じで、私は部長が少女に集中的に乱取りをさせていたことについて違和感を覚えるのだが、いかに?
顧問は9月の事故の重大性は分かったのでは?
顧問:「部活には毎日立ち会っていました」
・・・ホントかよ?これまで聞いた話だと、ほっとんど顔を出してなかったそうだが、この段階で大きなズレが生じてるな。
さて、顧問は9月12日の事故の際、医師から「少々の出血があるが、1、2週間すれば治る。念のため1日2日入院する」という説明を受けている。ということは、
顧問は少女が頭を打ったというのをこの時知っていたことになる。ここで、先の元部員の証言を見直してみると、9月の事故についてこんなことを話している。
(被害者少女は)部室脇のベランダで吐いていました。
頭を打った直後にリバース(嘔吐)。知識を持つ人は、これをデンジャーと判定するらしい。
9月の事故直後についてそんなに掘り下げられていないみたいだけど、
顧問はこの時「少女は頭を打った」「頭を打った後それほど時間が経たない内に吐いた」という2つの事実を顧問は知っていたハズである。また、顧問は
仮にも柔道の指導者。頭を打った場合何に注意すべきかを講習か何かで知っているハズ。
つまり、
「顧問は9月の事故の重大性を十分予見出来たのではないか」と私は言いたいのである。
(ただ、お母さんの証言によると、顧問は「吐いたのは風邪のせいじゃないか?」的な事を言ってたそうだが(少女は事故の前日風邪で学校を休んでいる)、これが何を示すか?)
あと、裁判官の尋問において、顧問は「いつ部活に復帰できるかを親に聞かなければならない」というのを一度は思った事を話している。が、実際は親に怪我が完治したかどうかを聞くことはせず、顧問は独自に少女の完治したと判断している。
虚偽申請と消えたノート――管理のgdgdっぷり
顧問に対する不信感はまだまだ強くなる。まず、9月の事故の後に少女が急遽出場した試合について。柔道部は試合の際、出場する事と車で移動する事について保護者の承諾を得ることになっているそうだが、少女のお母さんの証言によると、
少女が事故後出場した(させられた)試合について承諾書を出した覚えは無いらしい(承諾書を渡された覚えも無い)。
・・・これは虚偽申請?と噛み付いてみるが、残念ながらこれに関する真実はすでに闇の中。顧問が例年通り
年度末に書類を処分してしまったからだ。
?
また、顧問が部活(元部長)をコントロールしていたかどうかの判断の指標の一つとなり得る“練習ノート”の行方についても、顧問はイミフな証言をしている。裁判の証拠として練習ノートの内容が提出されたそうだが、顧問曰く、今現在練習ノートの原本は行方不明なのだとか。フツー、
ノートの中身を提出するにはノートそのものがないと無理だよな、常考・・・。 それに、承諾書もそうだが、年度末を迎える前に事件がマスコミに知れ渡って大騒ぎになり、学校・教育委員会の調査が入ってるワケなんだから、
検証可能性の担保と自分の責任回避の手段として関係書類はひとまず保管しておくものじゃないのか?保護者の申し入れは2度顧問に直接なされていた
証人尋問の3人目に少女のお母さんが出てきたが、お母さんの話によると、病み上がりだから練習メニューを考慮して欲しいという申し入れは、2度は顧問に直接話していたことになるっぽい。
・9月24日に保険と学年主任の教師に「2週間後の検診まで体育と部活は休ませてほしい」と話す(間接的)
・10月3日の保護者会で、顧問に「体調は戻りましたが、部活は次の日の検診の結果を待ってからにしてください」と話す
・10月11日の新人戦県中大会後、親父さんと一緒に「まだ本調子ではないので別メニューを組んでください。」と時間を掛けて顧問に説明した。
放任主義とは違う気がした――加害者の母親の証言
最後に加害者の母親の尋問が行われたが、話を聞くと、
「あんた、息子にあんま構ってなかったとはちゃうか?」という印象を受けた。息子が部長になった事は、日常の会話の中で自然に出てきそうなもの。だが、この母親は息子が部長になったことを「誰かから聞いた」「練習メニューを作っている様子などから部長になったんだろうと推測しました」と、
かなりしどろもどろになりながら話している。
さて、加害者の母親は気になることを話している。母親は「自分の息子が被害者を意識不明の重体にした原因であると、事件翌年の1月中旬から下旬に他の保護者から聞いた。きっかけは原告側が当時の1年生部員達に聞き取り調査を開始した事だった。」と証言したそうだが、これだと
「原告側が聞き取り調査を開始したのは2月下旬」という事実と矛盾が生じる。
【子どもに関する事件【事例】】で時系列を確認してみると、
少女の親御さんが聞き取り調査をしよう考えたのは、弁護士に依頼した04年1月14日以降と思われる。表面だけをなぞれば、母親が他の保護者からまだ始まってない聞き取り調査についての連絡が回ってくることはありえない。
しかし、加害者の母親の証言が真実だとすると、原告側の情報がどっかから洩れてたという事になるが・・・。
―――――※
次回の結審は、来年1月16日午前10時から。
※裁判所から和解勧告が出る可能性もアリ。和解期日は1月30日。[関連記事]▼須賀川市が控訴を断念[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART22)]▼真相解明へ大きな一歩!学校側の責任が認定される[須賀川市立第一中学校暴行事件(PART21)]▼最高裁と福島地検のズレ―顧問らの不起訴が確定した須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART18)▼「何とも思っていない」発言〜加害者は真性のD〇Nのなのか?[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART17)]:加害者の元部長に対する証人尋問の様子。
▼( ゚д゚)ハァ?→市側「少女は何度も脳挫傷を経験している」(更新アリ)[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART13)]▼検察が捜査記録の開示に“一部だけ”応じた[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART12)]:検察が起訴不起訴を決定しないせいで裁判が無駄に長期化。
▼教頭は暴行の事実を認めていた?[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART8)]:暴行を否定し続けた教頭。だが警察の現場検証で一転、暴行の事実を認めるような発言をしたとか。
▼やっぱし本音は・・・[須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件(PART3)]:事件の再調査は“教育委員会の保身”からやむなく行ったものらしい。
▼今度は顧問による暴行かよ!――横浜市奈良中柔道部暴行事件:力の使い方を知らなきゃ全国大会優勝経験者すら暴行犯になる。
[参考リンク]▼AmebaVision『須賀川第一中学校柔道部リンチ事件まとめ動画』:事件の概要をサックリと知りたい人向けの動画。
▼文芸春秋編 日本の論点:山崎マキコの時事音痴『2ちゃんねるとmixi〜須賀川市立第一中学校リンチ事件に考える』▼痛いニュース『柔道で重体の女生徒(15)、男子部員(16)と県等に約2億3000万円求め提訴』:問題発覚時の2ちゃんねるの反応。
▼痛いニュース『2ちゃんねるから匿名支援 "中1女子柔道部員がリンチで意識不明"事件で』▼賀川市立第一中学 柔道部リンチ事件『隠蔽工作』のまとめ▼須賀川市立第一中学校柔道部事件リンク集:過去のテレビ報道の動画もいくつかアリ
▼YouTube『報道特捜プロジェクト「"学校内事故"なぜ救急車を呼ばない?」』:この事件の派生論点として。
バップ (2003-03-19)
売り上げランキング: 12377
おすすめ度の平均:


これ、まじで癒される

特別な作品であり始まりの作品

おめで鯛
-- 追記部分を閉じる