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はぐれ士(さむらい)の風来記(仮)

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何のための株主限定ライブか?―エイベックス株主総会

2008.06.23/Mon

 今週は3月決算会社の株主総会が集中する週であるが(今週中にやらないと有価証券報告書の提出期限に引っ掛かる)、それに先駆けてエイベックスは22日に株主総会を開催した。
 マスコミは総会後に開かれた株主限定ライブの様子をちょこちょこ報じているようだったが、肝心の総会の中身はというと酷いモノだったそうな

東京アウトローズWEB速報版『【ミニ情報】エイベックス史上最大「株主総会」のお粗末な?中身?』”より
「そうですね、会場から出た質問は、浜崎あゆみさんの耳は大丈夫ですか?倖田來未さんのこれからの活動は?という所属タレントに関するものがほとんどでしたよ」

それでも税負担の問題などを問う?オヤジ発言?が散発的に会場から飛び出したが、圧倒的な?株主ファン?の声にかき消された、というのが実状のようだ。これでは、株主総会なのか、ファン・クラブなのか、さっぱり分からない。


株主優待の別の使い方


 エイベックスの“株主限定ライブ”は近年話題になっている株主優待制度のあり方一つであり、安定株主(長期保有株主)を確保する狙いでこういった特典を株主に付与している企業は多い。
 ところが、会社法の学者の中に「エイベックスの株主限定ライブには“裏の意味”がある」と指摘する人がいる(“裏”と言っても別にネガティブな意味はなく、単に「二つの意味がある」と読んでください)。ライブが持つ裏の意味、それはいわゆる“シャンシャン総会”の成立である。

総会を穏便に済ませる方法


 一昔前は「株主総会に時間を掛けるのは悪」という風潮があったため、経営者がお決まりの報告をし、「異議無し!」と満場一致で決議が成されるというのが総会の一般的なパターンであった(総会屋の荒らしが横行していたという事実は忘れてはいけないけど)。だが、「本来株主総会というのは最高の意思決定機関であり、「報告してハイ終わり」というのは無意味じゃないのか?」という批判が強まってきたため、近年では総会をキッチリ2時間行うというのがデフォになっている
 しかし、2時間もやってると会社側にとって不都合な質問が飛び出してくる可能性が出てくる。そういうリスクを排除するために、会社は従業員株主をサクラに仕立て、サクラに「さっさと総会を終わらせろ」など野次を飛ばさせる事で不都合な質問を封殺する場合があるという。

“会社のサクラ”と化す株主


 さて話をエイベックスに戻すと、今年の総会では“株主限定ライブ目当ての株主”が別に意図してなくても会社側のサクラになってしまったらしい。「東京アウトローズWEB速報版」によると、「特別損失17億円計上の理由」とか「関連会社に実態不明の会社がある」などといった気になる質問が投げかけられたものの、「早く総会を終わらしてライブを始めろ!」という声の存在により、それらの問題に深くツッコミを入れる時間が取れなかったとか。
 エイベックスは過去の“のまねこ騒動”などからIR(財務報告に限らず)を軽視しているフシが見られる。だからこそ株主が是正措置を取るよう働きかける必要があると思うのだが・・・・。
 総会がこんな調子というのはヤバイというのを、一般投資家だけでなくライブ目的の株主も理解するべきだと思われ。
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