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はぐれ士(さむらい)の風来記(仮)

社会経済から雑談に使えそうなニッチなネタまでを無節操に提供していくブログ。



[お知らせ]
時系列まとめ的な記事を書いてみました
過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる

裁判官の増員なくして司法改革は成し得ない?

2007.12.16/Sun

 ニュースを見てると、「何?このキチガイ判決?」と思うような裁判に出くわす事があるが、そういう「トンデモ」が飛び出してる背景には、裁判官に過負荷が掛かり続いている事による品質低下があるらしい。

※「はてなブックマーク」を経由させる形でリンクを張ります。
日経ビジネスオンライン『日本の裁判官がおかしい 時代錯誤のエリート主義が生み出すトンデモ判決』(はてなブックマーク)
関連:解決不能『裁判官には常識が通用しない』(はてなブックマーク)

書類の高さは1.5メートル、それを一人2〜300件処理


 「日経ビジネス」の記事によると、諸外国に比べ日本の裁判官の数は圧倒的に少ないらしい。

〜人口10万人当たりの裁判官数(2004年最高裁発表)〜
・日本:1.87人
・アメリカ:10.85人
・イギリス:7.25人
・ドイツ:25.33人
・フランス:8.78人


 この数値は、「日本の裁判官は1人当たり200〜300件の事件を担当させられている」と言い換える事ができ、事実、この過剰労働は裁判官を確実に鬱や過労死、自殺に追い込んでいるらしい

 これを見ると、トンデモな判断を下す裁判官が現れても不思議じゃないなと思う。
 ただ、裁判官を増やそうと言っても、予算の問題と、裁判官という職に魅力があるのかという疑問が引っ掛かるけど。

裁判の質の低下、4つの理由


(1)判検交流(裁判官と検察官の交流人事)などにより検察に有利な判決が出やすい(疑わしきは罰する)

(2)国会の証人喚問以外で偽証が罪に問われることがほとんどなく、裁判は嘘のつき合いになっている

(3)多くの裁判官が官舎と裁判所の往復で暮らし、一般人との交流が少ないため、世間知らずで非常識な判決が出る

(4)裁判所や判決に対するチェック機能がなく、外部からの矯正作用が働きにくい


 記事は日本の裁判制度の問題点について指摘しているが、(1)と(3)はブログや2ちゃんねるとかでもよく言われている事ですな。正直、「裁判官に一般常識が備わっているのか(≒「判例というマニュアル」に縛られ過ぎている)」と「裁判所の独立性は保たれているのか」については疑問がある。
 ただ、(4)のチェック機能は実現は難しい気がする。裁判はマジで専門性が高すぎるから、やれて法曹界全体によるレビューの実施くらいのものでは?

裁判における「情報の非対称性」を無くせ!


 最後の方に、「ディスカバリー(証拠開示)制度」という興味深い制度の説明が書かれている。ディスカバリー制度とは、「裁判が始まる前に、当事者間で争点に関する全情報(書類、データなど)を開示しなくてはならない」という、アメリカ・イギリスの裁判で定められている制度のことである。

 これは日本にも整備する必要があるんじゃないかなと思う。

 一例を挙げると、「須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件」の裁判で、市側が公表した事故(事件)調査報告には客観性に不安があるので、警察が行った現場検証の記録の開示を検察に請求したのだが、検察はなぜかその請求を拒否している――というのがある。
 こういうのを見ると、原告・被告を問わず、いわゆる「情報の非対称性」によりアンフェアな状況に置かれている人が多そうだ。

 アンフェアな裁判、それによるキチガイ判決を無くすという意味で、この「ディスカバリー(証拠開示)制度」の設定は必要だと思う。
テーマ: 考えさせるニュース
ジャンル: ニュース
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