1年生と2年生で証言が割れていた
須賀川市教育委員会が行った事件の再調査。その報告書では、被害者の少女がなぜ硬膜下血腫になったかについて
「部員の証言に食い違いがあるため結論を出せない」と書かれている。
で、その「部長による暴力行為があったか?」という質問に対し、部員は次のように答えている。
・暴力があった:4人
・暴力は無い:1人(答えたのは部長の親友と言われている部員)
・その他(分からない等):5人
これだけを見ると、部長による暴力行為があったかどうかについて
“柔道部全体で”証言が分かれているように思える。
ところが、テレメンタリーではこの証言について以下のような事実が語られていた。
・「暴力行為があった」と答えたのは一年生部員の大半である4人。
・2年の部員は「分からない」など曖昧にしか答えていない。
「暴力行為があった」と答えたのは一年生で、2年部員は「分からない」と曖昧な答えしかしていない。 てっきり“柔道部全体で”証言が分かれているのだと思いきや、実は
1年生と2年生の間で証言が割れていた。これは素人目に見ても不自然じゃないですかね?こうなっては、もっと踏み込んだ調査をしておくべきだったのでは?
部長の報復を恐れたか?
加害者の素行の悪さからの心証で書くが、1年生と2年生でこうも証言が分かれたのは、2年生が部長の報復を恐れていたからではないかと考えることができる。
一年生部員が部長と顔を合わせるのは部活の時くらいのものだが、部長と同学年の2年生は日常で顔を合わせる機会が自然にあることから、ヘタな事を話すと目を付けられる危険があると考え、2年部員は聞き取り調査では曖昧な答えしか出さなかったとも見れる・・・。
部員の証言は握り潰されていた?
さて、部員の聞き取り調査には更にツッコミ所がある。
教頭の恫喝
先程、2年部員は暴力行為があったかについて「分からない」など曖昧な答えしかしていないと書いた。 だが実際には、
事件後(04年2月)に学校が行った聞き取り調査の中で、2年部員の一人が「暴力行為があった」と証言していたという。しかし、
当時の教頭はこの証言を“部長に対するやっかみ”と決め付け調書に記録しなかったため、結局2年部員の証言は「暴力は無かった」というものになった。
なお、これは前々から言われている“教頭による部員への恫喝”の事である。
新たなツッコミ所はここから。
警察の捜査では「暴力があった」と認める
事件の半年後、部員・教頭立会いで警察による現場検証が行われている。その中で、曖昧な答えをしていた
2年部員は警察の聞き取りに対し、「部長は暴力行為をやっていない」と断言した人は誰もいなかったらしい。
番組を見たところ、調査報告書の一般公開されていない部分に「2年部員が部長の暴力行為を認めた」と判断できる内容が書かれているのではと推測できる感じである。
また、教頭自身も後に行われた聞き取り調査の中で、
「部長の暴力行為を否定した部員はいない」と、暗に暴力行為があった事を認めるかのような証言をしているという点も見逃せない。
ちなみに、「教頭は先に生徒に口止めしたくせに、後の聞き取り調査の際は暴行を完全否定しておらず矛盾している」というツッコミが2ちゃんねるの議論板に書き込まれていたけど、私もこの流れは「・・・理解不能だ」(元ネタは
『アバタール・チューナー』を参照)。
検察は刑事記録の開示に応じろ!
警察の現場検証でこのような証言が出ているというのなら、
暴力行為があったかどうかを判断するのに刑事記録は重大な意味を持つことになる。
しかし、裁判の中で原告側(被害者の両親)はずっと刑事記録の開示を請求しているにもかかわらず、
福島地検は6月の第5回公判の段階では請求を拒否している(これについては
【支援ブログ『第五回公判・他の方のレポを掲載します』】を参照)。
部長の親友とされる部員の証言が変に解釈された可能性があることから、市側が集めた生の資料の開示を要求する必要もあるけど、昨日の報道を見た感じ、現時点ではやはり刑事資料が突破口を開く鍵になるのかな?
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[参考リンク]▼AmebaVision『須賀川第一中学校柔道部リンチ事件まとめ動画』:事件の概要をサックリと知りたい人向けの動画。
▼文芸春秋編 日本の論点:山崎マキコの時事音痴『2ちゃんねるとmixi〜須賀川市立第一中学校リンチ事件に考える』▼痛いニュース『柔道で重体の女生徒(15)、男子部員(16)と県等に約2億3000万円求め提訴』:問題発覚時の2ちゃんねるの反応。
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▼YouTube『報道特捜プロジェクト「"学校内事故"なぜ救急車を呼ばない?」』:この事件の派生論点として。
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