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はぐれ士(さむらい)の風来記(仮)

社会経済から雑談に使えそうなニッチなネタまでを無節操に提供していくブログ。



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時系列まとめ的な記事を書いてみました
過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる

「いじめ」の根っこにあるモノ

2006.11.21/Tue

二十歳を迎えてから、ようやく話の奥深さが少し分かってきた漫画『浮浪雲(はぐれぐも)』。
浮浪雲 (1) 浮浪雲 (1)
ジョージ秋山 (1975/07)
小学館

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この漫画は「人生とは、人間とは何ぞや?」を問い掛ける作品であり、時折心の奥底に深い一撃を喰らわせてくれるような話が出てくるので、「道徳の教材にはこれを使え!」と言いたいくらいの良作だと私は思っている。
(ただし、ご愛嬌程度に「助平な描写」が入っているので、教材にするには難しいところがあるか(笑))

さて、昨日発売された『ビッグコミックオリジナル(12月5日号)』の連載で、「ついに」と言うべきか、浮浪雲でも「いじめ問題」が取り上げられた(第783回『いじめ虫』)。
(07年9月21日追記)
下に紹介するコミックス84巻にこの話が収録されています。
浮浪雲 84 (84) (ビッグコミックス)
ジョージ秋山
小学館 (2007/05/30)

ある日、塾の優等生がいきなり自殺してしまい、その原因がどうもいじめにありそうだと塾の師範は考えるのだが、そうだとは確信出来ない。
「自殺の原因はなんだったのか?」
塾の師範は浮浪雲に相談するのだが、その中で浮浪雲は、いじめについて次のように語っている。

いじめの根っこは、なんだかわかります?
遺棄でんす。

死体遺棄。これは重い罪でんす。
しかし、生きてる人間を遺棄する。これはもっと重い罪です。

ですけど、お咎めは受けません。
その罪は見えませんから。


・・・「生きてる人間を遺棄する」、か。

三省堂『新明解国語辞典(第五版)』より
「遺棄」
・保護(始末)すべきなのに、それを怠り、そのまま捨ておくこと。
・狭義では、じゃま(余計)な物としてどこかに捨ててしまう意。


たとえ暴力は無くても、無視とかされる事で、自分がいないものとして扱われるのはかなり堪えるモノがあるよなぁ。

いじめは「遺棄」だと指摘されて師範は過去を思い返す。
いじめ(遺棄)は日常風景と同化して、何の悪意もなく行われていた・・・。

漫画の終わりの方で、「いじめとは自我である」という話が出てくる。
自我=いじめとは、「人を妬み」「人を蔑み」「人を虐げる」という念であり、この念はどんな人間も持っていると共に人間が生きるための力にもなっているのだという。
哀しいけど、これは真理を突いているなぁと思った・・・。
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