時系列まとめ的な記事を書いてみました
→【過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる】
今までの事件と比べたら対応はマシ?――大分県立竹田高校剣道部死亡事件
2009.11.04/Wed
“朝日新聞(大分版)『調査委が報告書提出/剣道部員死亡事故』”より
竹田高校で今夏、剣道部主将の男子生徒が練習中に死亡した事故で、事故調査委員会が「熱中症について細やかな配慮がされず練習メニューが不適切だったことと、生徒の異常の発見が遅れたことが要因」とする報告書をまとめた。同校は2日夜に保護者会を開き、内容を説明した。記者会見で上村俊一校長は「腰をけるなど行き過ぎた指導はあったが、体罰かどうかの判断は県教委にゆだねる」と話した。
事故調査委員会は学校の要請で設置され、臨床心理士、心理学、スポーツ生理学、剣道の関係者らで構成。聞き取り調査をしてきた。
死亡したのは工藤剣太さん(当時17)。報告書によると、工藤さんら剣道部員は1週間練習がなく、8月21日に軽い練習をした。事故のあった22日は午前9時から本格的な練習をして、前半は30分の休憩を取ったが、後半1時間半の練習には休憩や水分補給がなかった。
工藤さんは、激しい打ち込みの最中からふらつき、顧問の教諭(48)は「演技だろう」といい腰をけった。その後、壁にぶつかって倒れると教諭は「目を開けんか」とほおを10回程度たたいた。水を飲ませ、扇風機や保冷剤で脇や首を冷やしたが、回復せず、救急車を呼んだという。
練習場の温度は公式に記録されておらず、ほかにも「フラフラだった」と体調不良を訴える生徒もいた。日本体育協会は熱中症を防ぐため、気温35度以上は原則運動は中止との指針を出している。また、工藤さんは昨年の合宿中にも熱中症を起こし、病院で手当てを受けていたという。
報告書は、部活動の練習のあり方全般について指摘。おわりに「練習メニューは体力や気候条件を考慮に入れたものでなければならず、スポーツ医科学に示されるガイドを考慮し、個々人の体力や既往歴なども考慮されねばならない」と促している。
※引用文中の強調箇所は管理人によるもの。
※関連:痛いニュース『剣道部顧問、厳しい稽古でふらふらの部員を「演技だ」と疑って蹴る→熱中症で死亡』
これは、指導者が対応を見誤ったせいで生徒が死に至ってしまった事件であるが(暴行はもちろん論外!)、記事を読む限り、学校側の事後の対応は今まで見てきた事件と比べると格段にマシに思える。
・・・つーか、今までの事件が酷過ぎるのだけどさ。
今まで見てきた「酷すぎる」事件
□須賀川市立第一中学校柔道部リンチ事件
▼過去エントリから須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件を振り返ってみる
・2ちゃんねる住人のほとんどの人から怒りを買うことになった事件。
・「テレビ朝日と2ちゃんねるが同じ方向を向いた」ということでも有名になった。
□滋賀県愛知郡愛荘町立秦荘中柔道部事件
▼須賀川市立第一中学校柔道部のリンチ事件で意識不明になってしまった少女を応援するサイト『滋賀県愛知郡愛荘町立秦荘中柔道事件』
・竹田高校と似た感じで部員が死亡してしまった事件。
・責任の所在は曖昧なまま、顧問は無罪放免となりどこかへ引越し。
・遺族は町の住人から村八分や誹謗中傷を受けているとのこと。
□横浜市奈良中柔道部事件
▼きょういくブログ『奈良中学校事件』
・全国大会優勝・オリンピック選考対象の経験を持つ顧問が、進路を巡って対立した部員をボコボコにし、重度の障害を負わせたとされる事件。
・先日、顧問は不起訴となったが、「失神した部員にさらに技を掛け続けたことは、柔道の専門家としての正当な注意を払ったと言えるのか?」という点で業務上過失傷害適用の余地アリとして、現在検察審査会の審議待ち。
・この事件でも被害者家族が学校&部活関係者から誹謗中傷を受けている模様。
「再発防止」の姿勢
竹田高校は事件後に調査委員会を発足させたが、単に責任の所在をハッキリさせるだけでなく、「医療・スポーツの専門かも調査委員のメンバーに加え、事故の発生原因の分析及び再発防止策の検討まで行った」というのには好感が持てる。
何か問題が起きると、大概は責任者を特定して糾弾するだけで終わってしまいがちである。だが、問題が起きたのなら、責任の所在を明らかにするより、原因分析と是正措置を考えるのが一番重要である・・・・・・と、管理会計(工業簿記、原価計算と言った方が分かりやすい?)の偉い人が話していた。
これは企業会計だけでなくあらゆる組織にも当てはまる話だと私は思うが、(記事を見た限りだが)竹田高校は最低ラインは超えたと言えるかな。
顧問は不起訴に。でも絞め技の有無はどうなの?[横浜市奈良中柔道部事件]
2009.10.28/Wed
顧問は不起訴処分に
顧問は傷害容疑で書類送検され、昨日(27日)民事訴訟の初公判が行われたのだが、その日に顧問の不起訴が決定した模様。
“読売新聞『柔道技で中3生徒重傷、顧問教諭を不起訴に』”より
横浜市立奈良中学校(青葉区)で2004年、柔道部顧問の男性教諭(31)が部活動中、教え子だった当時中3の男性(19)に脳挫傷などの重傷を負わせたとして傷害容疑で書類送検された事件で、横浜地検は27日、「技をかけるときに傷害の故意があったと認めることはできない」として、男性教諭を嫌疑不十分で不起訴とする方針を固めた。
同日、男性と家族に伝えた。男性側は、地検の判断を不服として検察審査会に申し立てる方針。
県警の発表などでは、事件は04年12月24日午後、同校の格技場で起きた。県警は07年7月、教諭が受け身の取れない状態の男性に大外刈りや背負い投げなどの技を続けて重傷を負わせたとして書類送検した。
教諭側は「投げ技のスピードだけで脳の血管が切れることはあり得ない」などと反論。捜査関係者らによると、教諭は男性の頭を畳に打ち付けていないことなどが確認されたという。
男性と両親は07年12月、「指導の範囲を超えた一方的な暴行だった」として、教諭や横浜市などを相手取り、計約1億8600万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴している。
検察は業務上過失傷害での立件も検討したそうだけど、それも見送られたとか。
“神奈川新聞『練習中に生徒に重傷負わせた元柔道部顧問不起訴/横浜地検』(ウェブ魚拓)”より
また、同地検は業務上過失傷害罪の適用も検討したが、教諭が生徒を投げた際、頭が畳にぶつからないよう持ち手を引いていることや、生徒の脳の障害が、頭がぶつかったためではなく、回転する際の力によるものと認められることなどから、「けがは予測できなかった」と判断した。
(中略)
横浜市教育委員会の斉藤宗明児童・生徒指導担当課長は「学校管理下における重篤な事故と受け止めている。今後とも学校内での安全管理に万全を期していきたい」とコメント。男性教諭については「市教委の調査でも、指導上の瑕疵(かし)はなかった。現状、(市教委としての)処分は考えていない」としている。
重度障害のトリガーは投げ技or絞め技?
不起訴理由について検察は「顧問の投げ技が直接の原因なのかどうか?」に着目しているっぽい。けど、事件が発覚した当時の読売新聞の記事を見直すと、被害者の生徒は絞め落とされていたらしいのだが、この点は考慮されてるのですかね?
“Yahoo!ニュース(読売新聞)『中3柔道部員に連続技、脳挫傷負わせた部活顧問を書類送検』”より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070702-00000506-yom-soci
柔道の部活動中、生徒に脳挫傷などのけがを負わせたとして、神奈川県警捜査1課と青葉署は2日、横浜市立奈良中学校教諭で柔道部顧問の男(28)を傷害容疑で横浜地検に書類送検した。
教諭は「態度が悪かったので矯正しようと思った」と供述している。
調べによると、教諭は2004年12月24日午後3時50分ごろ、横浜市青葉区すみよし台の同中学校格技場で、柔道部員の中学3年生の男子生徒に大外刈りや背負い投げなどの技を連続でかけた後、絞め技で意識を失わせたうえ、休憩を与えずに再度投げ技をかけ、急性硬膜下血腫(けっしゅ)や脳挫傷などの傷害を負わせた疑い。
管理人注:引用文中の強調箇所は管理人によるもの。
どこぞのサガシリーズじゃないけど、普通の人間はスタン(失神)状態から立ち直った直後にまともな受身を取れるものなのかな? まともな受身が取れなければ事故が起きる可能性はありそうだけど・・・。
※軽く調べてみると、失神した場合、意識を取り戻しても10〜15分は休ませないとダメとのこと。
――と思ってたら、28日付けの読売新聞にもうちょい詳しい記事が出てた。
“読売新聞(神奈川版)『柔道技で重傷 教諭不起訴』”より
県警は07年7月、全国大会の優勝経験がある教諭が、当時、部員だった男性に、意識が朦朧(もうろう)として受け身が取れない状態になっても投げ技をかけ、急性硬膜下血腫や脳挫傷などの重傷を負わせたとして立件に踏み切った。
男性と両親が同年12月に提訴した民事訴訟では、男性が救急搬送された病院の医師が「投げ技による高速の回転が原因で脳の静脈が切れた」という見解を示した。一方、教諭側は「経験則上、投げ技のスピードだけで脳の血管が切れることはあり得ない」などと反論していた。
送検後も地検は捜査を継続していたが、〈1〉教諭は男性の頭を畳に打ち付けていない〈2〉男性の頭部に目立った外傷はない――などの事実が確認されたことなどから、「技をかける時点で傷害を負わせる意図までは認められない」と結論づけた。
地検は、業務上過失傷害罪の適用も検討したが、「傷害の結果を予見することができたとは言えない」として同罪での起訴も断念。ある地検幹部は「検察内部でも様々な見解が出た。苦渋の決断だった」と語った。
“朝日新聞(神奈川版)『柔道で後遺症 元顧問教諭を不起訴』”より
学校の部活動中に起きた事故で刑事責任を問われるケースは少ない。両親の代理人を務める落合洋司弁護士は「立件例が少なく『予見可能性』を裏付けるものがなかったのかもしれない」と話している。
「傷害の結果を予見することができたとは言えない」と検察は結論付けているが、予見は出来なくても、「失神してフラフラになった人間を投げ飛ばす」というのは柔道の専門家としての正当な注意を払っていた(善管注意義務を果たしていた)と言えるのだろうか? 少なくとも業務上過失傷害についてはまだ争点が残っていそうな気がする。
ところで、この裁判って「はてなダイアリー」の落合洋司弁護士が担当しているのか?
視線が厳しい時だから・・・
須賀川の事件と違い、奈良中の事件は民事訴訟の初公判を迎えても情報が少ない。事態はこれから二転三転するかもしれないし、何も出てこないかもしれない。
ただ、柔道は最近何かと事件が多かったため、「柔道=D〇Nのスポーツ」という色眼鏡で見られる風潮が今は強い。そんな時勢であるので、(柔道に限った話じゃないけど)指導者は自分の指導のあり方を今一度見直すべきではないか?
[関連リンク]
▼意識不明になってしまった少女を応援するサイト『滋賀県愛知郡愛荘町立秦荘中柔道事件』:須賀川一中事件の判決後に起きてしまった事件のまとめ。
▼桑田真澄オフィシャルブログ『気が付く』:指導者のあり方について苦言。意味無く怒鳴り散らすだけの指導者に存在価値はあるのか?
逆に「これはすごい」コトになってる京都教育大の騒動
2009.06.04/Thu
▼産経新聞『集団準強姦容疑で逮捕の京教大生、停学中に学童指導員で勤務 父親が臨職採用 大阪・茨木市教委』
・・・逆の意味で「これはすごい」タグを付けたくなるわぁ(汗) 強姦事件が、学校の隠蔽工作(疑惑)、更にはコネ採用に対する批判と騒ぎが拡大していくとは誰が予想した出来ただろう?
で、今日発覚したコネ採用だけど、父親は本当に息子が強姦容疑で停学処分を喰らったというのを知らなかったのかな? そもそも、停学処分を喰らった人間は理由を聞かれそうな気がするのだけど。とにかく、茨木市の教育委員会は事件とは関係無しに採用について批判を受けるのは確実っぽい。
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今週GMが倒産します
待ってました!
なんだかな〜
ハゲタカ、バイアウトの読者であれば読むべき
そろそろ苦しくなってきたか・・・?
ハナから過失責任に言及するのも考え物?―青森県藤崎中学校柔道部で事故
2009.05.27/Wed
“読売新聞『柔道「乱取り」で頭を強打、中1男子が入院先で死亡…青森』”より
青森県藤崎町立藤崎中学校柔道部の1年男子生徒(12)が、部の練習中に頭を打って意識不明の重体となり、入院先の病院で27日午前に死亡した。
同校によると、生徒は23日、互いに技をかけ合う「乱取り」で上級生に投げられ、頭を打って意識を失い、病院へ運ばれた。当時、部員9人が練習していた。顧問の教諭は参加していなかったが、町の学校生活相談員の男性ら2人がコーチとして指導していた。死亡した生徒は柔道を始めたばかりだったという。
「乱取り」。須賀川の事件があってか懐疑心を持ってしまうが、これは過剰反応なのか? まぁやましい事が何も無ければそれはそれで良いのだけどさ(指導方法に問題があったかなどの検証はもちろん必要)。
と書いてみたものの、校長のコメントがちょっと気になった。
奈良誠一校長は「学校に過失はなかったが、こういう結果になって残念。改めて安全の認識を高めたい」と話している。
>学校に過失はなかったが
>学校に過失はなかったが
>学校に過失はなかったが
ちょっ!? それは今の段階で言う言葉じゃないんじゃね? それを抜かして「こういう結果になって残念」「改めて安全の認識を高めたい」とか言うのは無難なやり口だけど、初っ端から過失責任云々を言うのは自爆な気が。
(更新アリ)いじめ自殺と顧問の暴力疑惑―皇學館高校は風通しをよく出来るか?
2009.03.31/Tue
“朝日新聞『新体操部女性講師が体罰、保護者が抗議 皇学館高校』”より
三重県伊勢市の私立皇学館高校の新体操部監督の女性講師が昨年5月、3年生の部員2人の顔を殴り、1人は唇を切るけがをし、1人は過呼吸の症状を訴えていたことが、30日、わかった。保護者が学校側に抗議したが、生徒と保護者に謝罪はないという。中村貴史教頭は朝日新聞の取材に対して「コメントできない」と話した。
女子生徒の保護者によると、講師は昨年5月31日、伊勢市の県営サンアリーナであった試合直後、「賞状をもってこい。やぶいてやる。もってこないなら退学しろ」「新体操の経歴は一切使うな」などと発言。玄関前で平手で顔を殴ったという。
2人は練習を休んだり、試合前の減量がうまくいかなかったりして、講師に注意されたことがあったという。
保護者は、学校側に体罰や暴言について説明を求めたが、回答や謝罪はなかったという。新体操部は同6月以降、1、2年生の部員が退部し、休部状態になり、講師は学校を解雇されたという。
(中略)
2人は今月、同校を卒業した。保護者は、謝罪がない場合は、刑事告発も検討するという。
同校では今月3日、1年生の男子生徒がいじめを訴える遺書を残して自殺したばかり。
問題の女性講師がヒス持ちだったのか、部員の意識が低かったのか、まだ状況は見えないのだけど、「賞状をもってこい。やぶいてやる。もってこないなら退学しろ」とかが事実だとしたらそれはひどいなぁ。
さて、記事の最後に書いてあるが、皇學館高校では今月3日に男子生徒がいじめを苦に自殺したばかりであった。ちょっとググると出てくる【きょういくブログ『皇學館高校いじめ自殺:学校側が説明会』】によると、
学校側は保護者説明会の場でいじめの事実があった事は認めたものの、「男子生徒が他の生徒をたたいたから、相手の生徒が逆に殴り返した」の背景について詳しい説明がされていないなど、まだ情報を全て出していないように見受けられるとか。
【須賀川市立第一中学校柔道部リンチ事件で原告側が全面勝訴】し、学校内での事件に対する意識を変えようという流れが生まれつつある今、講師、部員のどっちが悪いにしろ皇學館高校には丁寧かつ迅速な対応を求めたいところ。
※4月1日更新
日付変わってから知ったのだが、校長が31日付けで退職届けを出してたんだな。それと、顧問が部員にヒス的行為を加えた事について事実関係を認めた模様。
“毎日新聞『いじめ自殺:皇学館高校長が退職「精神的に疲れた」 三重』”より
いじめを訴える遺書を残して1年の男子生徒(16)が3日に自殺した三重県伊勢市の皇学館高は31日、大島謙校長(61)が同日付で退職すると発表した。「精神的、肉体的に疲れた」と話しているという。また新体操部女性コーチ(26)=既に解雇=が08年に3年の女子部員の顔を殴ってけがをさせる体罰があったと明らかにした。
中村貴史教頭が記者会見して説明した。大島校長は25日、同校を運営する学校法人皇学館の佐古一洌(かずきよ)理事長に「疲労困憊(こんぱい)で、これ以上続けられない」と退職願を提出し受理された。後任には中村教頭が就く。
記事によると、皇學館の校長って民間出身の人だったとか。立て続けにこういうのが発覚すれば心労は溜まると思うが、こういう投げっぱなしジャーマンな辞め方はちょっといただけないかなぁ。後任は用意しておくにしろ、せめて一連の事件の調査を終えてから辞めるのが筋じゃないかと。
99%黒塗りで「情報開示」と言える?[福岡県築前町立三輪中いじめ自殺事件]
2009.01.19/Mon
こ れ は ひ ど い !
どんだけひどいかは、元記事に載せられている写真を見ていただきたい。
“毎日新聞(オッショイ!九州)『筑前いじめ自殺:情報を黒塗り開示 福岡法務局対応に遺族怒り』(ウェブ魚拓)”より抜粋
福岡県筑前町で昨年10月、中学2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、人権侵害認定した福岡法務局(福岡市)が13日、遺族の請求に対し、調査記録を一部開示した。しかし、両親への聴取内容と新聞記事などの資料以外は黒塗りで「99%非開示」(遺族代理人の田中謙二弁護士)の内容。会見した遺族は「遺族なのに何も分からない」と法務局の姿勢を批判。不服申し立てや処分取り消しを求める行政訴訟などで全面開示を求めていく。
開示されたのはA4で約440枚。ページ数まで黒塗りで、どんな資料かもまったく分からない内容だった。法務局は「公開すると関係者が意見を述べることにちゅうちょする恐れもある」と理由を説明している。
(注)引用文中の強調箇所は管理人によるもの。以下同じ。
「公開すると関係者が云々」「プライバシーが」というのは、【須賀川市立第一中学校柔道部暴行事件】で親御さんの知らない所で前校長の処分が決定されていたのと同じ逃げ方だな。いや、これは須賀川市よりも鬼畜なやり口かもしれない。
「情報開示しろって言われたからやったまでだ。ただ、殆どが公表出来ない内容だったけどね。」
福岡法務局はこう態度で示したという理解でFAですか? 公表出来ないのなら拒否すればいいのに。こんなマネをするから叩かれるんだよ。
(09年1月19日更新)
“読売新聞『筑前・中2いじめ自殺、黒塗り資料の一部を開示へ』(ウェブ魚拓)”より
2006年10月、福岡県筑前町立三輪中2年の森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡法務局が大部分を「黒塗り」にして開示した調査資料について、法務省は黒塗り部分の一部を公開するとした裁決書を遺族に通知した。
裁決書は13日付。「事務に支障を来す恐れは少ない」として、特別事件調査結果報告書の一部や文書要請文の前文、文書説示案など黒塗りだった14項目を明らかにするとしている。他の項目は「支障を及ぼす」と不開示となった。
(中略)
今回は「偽善者にもなれない偽善者」と語ったとされる元担任教諭の記録は開示されないとみられる。父・順二さん(42)は「開示範囲が一部にとどまったのは残念。開示された内容を見て、今後の対応を考えたい」と話している。
法務省はさすがに空気を読んだか・・・と言いたいところだけど、核心部分――元担任に関する情報を隠したままじゃ社会の理解を到底得られないと思うのだけどねぇ。
(更新アリ)頭をぶつけてるならヤバイと思わなきゃ――熊本県開新高校空手部事故
2008.06.25/Wed
その場の判断が明暗を分けるとはこの事か?
“Yahoo!ニュース(西日本新聞)『空手部高1重体 熊本の私立校 脳振とう後走り込み 救急連絡遅れ』”より抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071024-00000018-nnp-l43
熊本市の私立開新高校で7月、空手部の1年男子生徒(16)が脳振とうで倒れた後に走り込みをさせられ、翌日、急性硬膜下血腫で倒れ、一時意識不明の重体になっていたことが24日、分かった。生徒は現在も入院中で、寝たきりの状態という。学校で生徒が倒れた際、救急車を呼ぶまでに約40分かかっており、両親が熊本北署に業務上過失傷害罪で告訴状を出した。
同校によると、生徒は7月10日の練習中、あごに突きを受けて脳振とうを起こした。数分間横になったが、部長(39)が生徒をグラウンドに連れ出し、ダッシュなどをさせたという。
翌日、生徒は職員室で「吐き気と頭痛がする。病院へ行きたい」と申し出たが、部長は「頑張れ」と励まし、生徒が職員室を出ようとしたところで倒れたという。
注:引用文中の強調箇所は管理人によるもの。
なお【共同通信】によると、生徒は意識は回復したものの、現在も寝たきり&記憶障害を起こしているとか。
新聞報道だけでは倒れた時の状況がイマイチ見えないのだけど、突きを受けた時点で脳震盪を起こしたのが分かって走りこみをさせていたのだとしたら、マズイ気がするなぁ。
その前提で書くと、この顧問の人は、翌日生徒がぶっ倒れた時、「昨日脳震盪を起こして倒れた。だとすると頭にダメージを負っているのでは?」という考えが思い浮かばなかった
って事になる(脳のダメージが目に見える形で現れるまで結構なタイムラグがあるらしい)。
もしその判断が出来てれば、状況判断の時間を考慮しても10分程度で救急車を呼べてただろうし、この生徒も寝たきりは回避出来たかもしれない。まぁ、たられば論ですがね。
とにかく、開新高校には再発防止のため事故の全容を明らかにし、教訓を打ち立てて欲しい。間違っても、【須賀川市立第一中学校柔道部】のようなマネだけはしないでくれよ〜(汗)
それにしても、こういう学校内事故のニュースを見るたび、学校は今よりも過度と思われるぐらい慎重な対応をしてもいいんじゃないかという気がする。ただ、今みたいに学校の腰がムダに重くなっているのは、状況をちゃんと見ずに騒ぎ立てるバカ親が増えているのが背景にあるかもしれない。
※08年6月25日追記
空手部顧問が業務上過失傷害と暴行の疑いで書類送検されたらしい。・・・って、暴行!?
“朝日新聞『脳しんとう直後、走り込みさせ重体 熊本の高校空手道部』”より
熊本市の私立開新高校で昨年7月、空手道部の練習中に脳振盪(しんとう)で倒れた当時1年の男子生徒(17)が直後に走り込みをさせられ、翌日に急性硬膜下血腫で倒れ意識不明の重体になった問題で、熊本北署は24日、空手道部長(顧問)の男性教諭(40)を業務上過失傷害と暴行の疑いで熊本地検に書類送検した。
調べでは、教諭は07年7月10日夕、生徒が練習中にあご付近に突きを受け脳振盪を起こして倒れた際、救護措置をとらず練習を続けさせた疑い。また、翌11日の練習前、職員室を訪ねて体調不良を訴えた生徒を突き飛ばすなどした疑い。教諭は容疑を認めているという。
(中略)
生徒の入院費や介護のための自宅改装費などは学校側が全額負担したという。
病院に行きたいと申し出た生徒を突き飛ばしたって、事故が発覚した当時の新聞記事にある「顧問は「頑張れ」と励ました」からエラく違ってるなぁ。まだ状況がよく見えないけど、話次第ではこの事件に対する印象が変わるぞ(当時は開新高校を希望的に見ていたもんで)。
書類送検されたって事でこれから起訴されるか否か捜査されるワケだけど、私としては「生徒が倒れてから救急車を呼ぶのになぜ40分も掛かったのか?」をよく調べて欲しいと思う。単純に脳震盪が起因になっていると分からなかっただけかもしれないが、先述の「須賀川事件」においても被害者が倒れた本当の時間がキーになっている(被害者が倒れてから30分以上放置されていたという疑いがある)という事実があるんで・・・。過失の重さを量る意味でここら辺はよく調べた方が良いかも。
[関連リンク]
▼YouTube『報道特捜プロジェクト「"学校内事故"なぜ救急車を呼ばない?」』:今回の事故と似ていると思われる事例。体育教師等の判断ミスにより生徒が死亡。















